またSDとは、標準偏差(Standard Deviation)の事で、例えば、85.3 ±10.6であれば、85.3mg/dLが平均値で、±10.6、つまり、74.7~95.9mg/dlの間で妊婦さんの血糖値が推移していたという意味です。
それでは、妊婦さんの初期~出産までの血糖値の平均をみてみましょう。
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妊婦 血糖値 平均 |
初期 15週まで |
中期 27週まで |
末期 28週以降 |
全期 出産まで |
平均値±SD | 85.3 ±10.6 | 80.3 ±11.3 | 81.8 ±12.2 | 82.7 ±11.6 |
・妊婦初期の血糖値の平均=85.3mg/dL
・妊婦中期の血糖値の平均=80.3mg/dL
・妊婦末期の血糖値の平均=81.8mg/dL
・妊娠から出産までの全期の血糖値の平均=82.7mg/dL
妊婦さんの血糖値の平均値は上記の様になっています。
それでは、
妊娠していない女性の血糖値の平均を年代別にみてみましょう。
妊娠してない女性 | 10代 |
20代 |
30代 |
血糖値 平均値 | 85 |
89 |
82 |
妊婦さんと妊娠していない女性を比べても、それほど血糖値の平均の差は感じません。
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ただ、妊婦さんの一部の方で、妊娠糖尿病を発症する方もいらっしゃいますので、妊娠糖尿病の診断基準も確認しておきましょう。
妊娠糖尿病の診断基準
OGTT(ブドウ糖負荷試験)を実施して、次の3点の内、1つでも該当した場合に妊娠糖尿病と診断されます。
診断基準 |
空腹時血糖値 |
2時間後 |
A1C(NGSP) |
妊娠糖尿病 |
126mg/dL以上 |
200mg/dL以上 |
6.5%以上 |
通常の糖尿病の診断基準と変わりませんので、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足に気を付けて妊婦生活を送りましょう。
今の体はあなたのものだけではありません。
生まれてくる子供のためにも、規則正しい妊婦生活を送っていくようにして下さい。