2008年6月 日本糖尿病学会は空腹時血糖値の新区分を発表し、内容を一部訂正しました。新しく正常高値(100mg/dL~110mg/dL未満)を追加して、正常型を厳しくなるように、100mg/dl未満に訂正したのです。
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●空腹時血糖値 高い 新区分(2008年6月~)
空腹時血糖値(mg/dl) | |
正常型 | 100mg/dl未満 |
正常高値型 | 100mg/dl~110mg/dl未満 |
境界型糖尿病 | 110mg/dl~126mg/dl未満 |
糖尿病型 | 126mg/dl以上 |
今回の訂正により、空腹時血糖値が高いと呼ばれるのは、正常高値型である100mg/dl以上からになりますので、空腹時血糖値が高いと呼ばれる方の範囲も広がりました。
また今後は境界型糖尿病や糖尿病の方が多く発見されるようになると思われますので、「4人に1人は糖尿病かその予備軍」という時代に入るかもしれません。
●空腹時血糖値が高い方へ
一番は食事を気を付けることですが、他にもいろいろな方法がありますのでご紹介いたします。
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1、食事に気を付ける
血糖値を上昇させるのは炭水化物(主に糖質)ですので、食事にはなるべく主食といわれている物(ご飯・そば・パンなど)を少なくすることが、空腹時血糖値が高い方に有効です。右カテゴリーにあります、糖質制限食とカーボカウントのやり方は熟読してください。
2、食後に運動をする
炭水化物(主に糖質)を少なくした食事を摂った後、1時間ぐらいを目どに軽い運動を始めましょう。出来れば、ウォーキングなどがベストですが、散歩でも構いませんので実行したいです。
特に軽い運動は、夕食後に血糖値の上昇が防げますので、翌朝の空腹時血糖値が高い方にもいい結果をもたらすでしょう。
3、シナモン、トマトジュースなどを使う
起床時の空腹時血糖値が高い場合、寝る前にコップ1杯のトマトジュースが有効との報告があります。
寝てる間に肝臓が作る糖を抑制するインスリンを出す準備のために飲むのですが、詳しくは 私の記事「血糖値 朝 高い」で詳しく書きましたので、そちらもご覧下さい。
また、シナモンの香りを起床時に20回かぐと起床時の高血糖も防ぐ効果がありますので、空腹時血糖値の安定にも利用できます。