空腹時血糖値とは、「食後から時間が経過しており、お腹の空いた空腹な状態の血糖値」という定義が出来ます。

健康診断の場合、この空腹時血糖値を朝に採血して判断することになりますが、病院などの医療機関では、最後の飲食から3時間経過してれば空腹時血糖値と見なす場合もあるようです。

この空腹時血糖値ですが、2008年6月に日本糖尿病学会が「正常高値」という新しい糖尿病の判定基準を新設しました。


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空腹時血糖値 (mg/dl)の判定新基準

  空腹時血糖値(mg/dl)
正常型 100mg/dl未満
正常高値 100mg/dl~110mg/dl未満
境界型糖尿病 110mg/dl~126mg/dl未満
糖尿病 126mg/dl以上

隠れ糖尿病について

2008年6月 日本糖尿病学会が空腹時血糖値の新区分を発表し一部訂正したものです。正常高値:100mg/dL~110mg/dL未満を追加し、正常型を100mg/dl未満に訂正しました。

この訂正は、今までの空腹時血糖値の基準では糖尿病や境界型糖尿病を見つけることが難しくなったという理由からきています。つまり今までの空腹時血糖値の基準では、隠れ糖尿病と言われる方を見つけられない可能性が高いのです。

隠れ糖尿病とは、空腹時血糖値は正常でも、食後2時間が200mg/dLを超える糖尿病型の方や食後2時間が140mg/dLを超える境界型糖尿病の方を指します。

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日本糖尿病学会は、「空腹時血糖値100mg/dL~110mg/dL未満の人を対象にブドウ糖負荷試験を行ったところ、25%~45%の人が境界型か糖尿病に属していた。」と発表し、これが空腹時血糖値の新区分を作った理由としています。

空腹時血糖値の正常高値の新区分によって、上記の25%~45%の境界型か糖尿病型の方を早期発見出来るともしています。

これにより、正常高値の方も糖尿病を警告される範囲に入ることになり、ブドウ糖負荷試験の対象者となります。

2006年厚生労働省の発表の「6人に1人は糖尿病かその予備軍」というは「4人に1人は・・」ということになる日も近いかもしれません。

最後に、年齢により空腹時血糖値はだんだん上がっていきますので、上記数字の範囲内をキープするのが難しくなります。

空腹時血糖値 平均 の記事では年齢別の空腹時血糖値の平均値を記載しましたので、ご参考になさって下さい。

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