健康診断で100mg/dl~110mg/dl未満の方は、血糖値の再検査は強制ではないかもしれませんが、受けるべきだと思います。もしかすると、境界型糖尿病になる前に見つけられるかもしれません。
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基本的には糖尿病は1度なると治らない病気なので、なる前に早めに見つけたいのです。
また境界型糖尿病に関しては、次のようなデータもあります。「女性75%、男性53%の境界型糖尿病の人は、8年以内に糖尿病へと移行する」というのです。
このデータが事実なら、健康診断で正常高値と診断された方も早めに生活習慣を改善した方が良さそうです。
健康診断で正常高値もしくは境界型糖尿病と診断されたら、すぐにブドウ糖負荷試験を受診しましょう。
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●健康診断の落とし穴
多くの糖尿病の人は、食後2時間の血糖値が正常値以上に上がり始め → その後、朝の空腹時血糖値が上昇して → 糖尿病患者になる・・・という流れがほとんどなのです。もうお分かりですね、健康診断で空腹時血糖値が100mg/dlを超えてきた時にはもう食後2時間の血糖値は境界型糖尿病である140mg/dlを超えているかもしれないのです。
厚生労働省の2006年の調査では、「日本人の1,870万人が糖尿病かその予備軍である。つまり、日本人の成人の6人に1人は糖尿病」としています。
そして2008年6月には、日本糖尿病学会が新しく正常高値という区分を作ったため、会社の健康診断などで血糖値が高いと指摘される方が更に増えると予想されています。
下の新区分は会社などの健康診断にも採用されます。
健康診断 | 空腹時血糖値(mg/dl) | 食後2時間(mg/dl) |
正常型 | 100mg/dl未満 | 正常型 140mg/dl未満 |
正常高値 | 100mg/dl~110mg/dl未満 | |
境界型糖尿病 | 110mg/dl~126mg/dl未満 | 140mg/dl~200mg/dl未満 |
糖尿病 | 126mg/dl以上 | 200mg/dl以上 |
健康診断で空腹時血糖値が、正常高値~境界型糖尿病(100mg/dl~126mg/dl未満)の方を対象にブドウ糖負荷試験を受けることが推奨されています。これは、糖尿病かどうかの最終検査ですが、詳しくは私の記事 ブドウ糖負荷試験 をご覧ください。