理由は簡単で、血糖値を上げるのはカロリーではなく、炭水化物(糖質)だからなのです。
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この理由を知れば、糖尿病の人にとって最も重要なのは、カロリー計算ではなく炭水化物(糖質)の計算だとお考えいただけるのではないでしょうか?炭水化物=糖質+食物繊維です。
血糖値とカロリーを考える上で、もう1つ非常に分かりやすい例があります。こちらをご覧いただければ、血糖値とカロリーの関係が鮮明になります。下は私の実例です。
・カロリーが高い焼肉の塩焼き5皿(約1,300カロリー) → 血糖値の上昇は +40mg/dL未満
・カロリーが低いご飯茶碗1杯150g (約240カロリー) → 血糖値の上昇は 最低+100mg/dL以上
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カロリーが非常に高い焼肉やステーキなどは、それほど血糖値は上がりません(タレやステーキソースに気をつければ・・・)が、カロリーが比較的低いご飯は、ご飯だけ食べても食後2時間で200mg/dLは超える可能性があります。
優 | 良 | 可・不十分 | 可・不良 | 不可 | |
ヘモグロビンA1c | 5.8% 未満 |
5.8%~6.5%未満 | 6.5%~7.0%未満 | 7.0%~8.0%未満 | 8.0% 以上 |
●カロリー制限食 → 炭水化物制限食の時代へ (糖質制限食やカーボカウントへ)
炭水化物は、3大栄養素の1つで人間の体(糖尿病の人も含む)に必要なものです。この事実が糖尿病の人にとって悩みの種なのです。糖質を全く摂らなければ血糖値は上がらないので、糖尿病は急速に改善します。しかし生きるためには炭水化物を全く摂取しない訳にはいきません。
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必要なだけの炭水化物は摂りつつも血糖値は上げない工夫が必要になります。 そこで炭水化物の糖質が血糖値を上げるので、糖質は必要なだけ摂取して、炭水化物のもう1つである食物繊維はたくさん摂る事が必要になります。
糖尿病にとって、この糖質の摂取をどうするか?が血糖値のコントロールと健康生活のカギとなると言っても過言ではありません。私の記事 糖質制限食やカーボカウント をご覧下さい。
最後に糖質を少なくすると、どうしても1日の必要カロリーが摂取出来ない方が出てきます。おかずばかり大量には食べられず、低カロリーになり痩せてしまうのです。そうなるとカロリーが高くそして炭水化物がない肉類に走りがちになり、コレステロールなどの数値を気にされるようになると思います。
それに関しては、糖尿病で定期的にヘモグロビンA1cの検査をしてますのでその時一緒ににコレステロールもチェックしていただきたいと思います。しかしながら2008年現在、糖質制限食をしてコレステロールなどの数字が悪化したという報告は全くありません。