2006年の厚生労働省の調査では、「日本人の1,870万人が糖尿病または境界型糖尿病である。つまり、日本人の成人の6人に1人は糖尿病である。」という基準を発表しました。
2008年6月に日本糖尿病学会は、糖尿病発症を防ぐ目的で、空腹時血糖値に新しく「正常高値」という新区分の基準を作ることを発表しました。
この新設された「正常高値」により、多くの方が糖尿病の不安が増えているようですが、早めに対策を打てば糖尿病にならずに済みます。
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●血糖値の基準(空腹時と食後2時間)
基準 | 空腹時血糖値(mg/dl) | 食後2時間(mg/dl) |
正常型 | 100mg/dl未満 | 正常型 140mg/dl未満 |
正常高値 | 100mg/dl~110mg/dl未満 | |
境界型糖尿病 | 110mg/dl~126mg/dl未満 | 140mg/dl~200mg/dl未満 |
糖尿病 | 126mg/dl以上 | 200mg/dl以上 |
健康診断などでは、朝の空腹時血糖値や食後2時間の血糖値が糖尿病の判定基準になります。
もし空腹時血糖値が100mg/dlを超えていると食後2時間はすでに140mg/dlを超えている(境界型糖尿病)可能性もあります。
会社や役所の健康診断で、「要確認」となると病院で診察そして検査という流れになりますが、そういった境界型糖尿病の方には、ブドウ糖負荷試験の検査が基準になっていて、これが糖尿病の最終判定基準になります。
糖尿病は一度なると基本的には治らない病気です。血糖値の基準を覚え、境界型糖尿病の内に血糖値をコントロール、そして正常値へ戻していきましょう!
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● 血糖値 基準(ヘモグロビンA1c)
HbA1c基準 | 優 | 良 | 可・不十分 | 可・不良 | 不可 |
ヘモグロビンA1c | 5.8% 未満 |
5.8%~6.5%未満 | 6.5%~7.0%未満 | 7.0%~8.0%未満 | 8.0% 以上 |
糖尿病になると、この ヘモグロビンA1cの基準を毎月のように確認します。ヘモグロビンA1cの基準は1~2ヶ月の平均の血糖値コントロールを表す数字だからです。糖尿病の方は、「優」の基準にあたる5.8%未満を目指しますが、今までの生活習慣をすぐには変えられずに苦労すると思います。
しかしヘモグロビンA1cが「良」の基準にあたる5.8%~6.5%の方は、血糖値の基準の「優」に変えるのはそれほど難しくはないと私は考えています。まずは血糖値の基準を頭に入れて、そこから血糖値を下げる努力をしていきましよう!
ヘモグロビンA1cの基準を5.8%未満にするには、「食後2時間の血糖値を正常基準に近づける→空腹時血糖値が正常基準に近づく」という流れがあります。
これから書いていく私の記事を参考になさっていただければ、必ずしや血糖値の正常基準に近づくことでしょう!ぜひ、このサイトを今後もご覧下さい。