バナナは、果物の中でも栄養価が高く、腹持ちも良く、安価で食べられるため、日本国民に愛されてる果物です。
バナナには血糖値を上げる成分と、血糖値を下げる成分が混在してますので、いろいろな意見が出ています。
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そこで「実際のところ、血糖値にはどうなの?」という声をよく聞く訳ですが、結論から言うと、糖尿病の方にはバナナはお勧めしません。
私が実際にバナナを食べて分かったことは、バナナは恐ろしく血糖値を上げます。確かに血糖値を下げる成分も多く含まれますが、それ以上の莫大な糖質量(血糖値を上げる)を持つ果物なのです。
それでは、血糖値に影響を与えるバナナの成分について解説いたします。
まず果物の糖質(g)の量を一覧表にしましたのでご覧下さい。
果物名 |
糖質(果糖)の量 |
バナナ1/2本 |
15g |
リンゴ1/2個 |
13g |
グレープフルーツ1/2個 |
11g |
パパイヤ1/2個 |
7g |
もも1/2個 |
6g |
みかん1/2個 |
6g |
イチゴ5粒 |
5g |
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■バナナは、血糖値を上げる糖質が断然多い
糖質の一覧表をご覧頂くと、バナナの糖質が断然多いのが分ります。
五大栄養素である、①炭水化物(糖質+食物繊維)、②タンパク質、③脂質、④ビタミン、⑤ミネラルの中で、血糖値を上昇させるのは炭水化物の中の糖質だけです。
その糖質が断トツで多い訳ですから、当然のことながらバナナは、血糖値を上げます。
1食あたりの糖質量の記事にも書きましたが、Ⅱ型糖尿病の場合、糖質1gに比例して血糖値が3mg/dL上昇します。
しかしながら、果物の糖質=果糖に関しては、血糖値の上昇は通常の1/2ほどで済むと言われていますので、
・糖質1gに対して、血糖値3.0mg/dL上昇する。 |
・果糖1gに対して、血糖値1.5mg/dL上昇する。 |
と考えられます。
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つまりバナナ1/2本(糖質=果糖15g)食べると、15×1.5=22.5mg/dLの血糖値上昇という事になります。
私はバナナ1/2本で22.5mg/dLも上がってしまうのか・・と考えますが、あなたはいかがでしょうか?
■バナナは、血糖値を下げる成分(食物繊維とカリウム)が多い
・食物繊維は、血糖値の上昇を緩やかにします。
・カリウムは、インスリンの働きを活発にします。
以上の観点から、バナナは食後の血糖値に良いと判断できますが、それ以上に1/2本で22.5mg/dLも血糖値を上げるという事を忘れてはいけません。
やはりバナナは、糖質が多過ぎるのです。そこでもう一度、果物の一覧表をご覧ください。
イチゴやみかんは、バナナに比べてかなり糖質が低めです。
イチゴ5粒なら、糖質=果糖5g×1.5=7.5mg/dLの上昇で済みますよね。やはりバナナは止めた方がいいですよね?