血糖値を上げるのは炭水化物(糖質+食物繊維)です。その中でも特に糖質が血糖値を上げることは、お医者さんも知っている事実なのです。
糖質制限食とは、主食を食べない食事療法で、血糖値を上げる糖質を制限して血糖値の上昇を防ぎます。糖質制限食は食べてはいけないものが決まっていますので、非常に簡単に実施できます。(詳しくは 糖質制限食 やり方 の記事で)
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今現在、血糖値を短期間で下げる最良の方法は、糖質制限食だと思われます。字のごとく糖質をなるべく摂らないという簡単な方法ですが、この糖質制限食で3ヶ月以内にヘモグロビンA1cが1%~2%下がることも珍しくはありません。
しかし、短期間で血糖値を下げるには糖質制限食がいい・・「短期間」という条件を付けておきます。というのは、糖質制限食というものが実際の糖尿病患者に治療として使われたのは、1,999年頃からだからです。2012年現在、糖質制限食による悪影響は全く報告されていませんが、15年後や20年後はどうなるか?まだ分からないのです。
※2018年3月追記、糖質制限食による悪影響は聞かないです(私自身の体も含む)。それどころか、糖質制限ダイエットというブームを経て日本人に定着しています。
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もし心配なら、糖質制限食をとりあえず2~3ヶ月だけ実施して、ヘモグロビンA1cを1%~2%下げるという使い方はどうでしょうか?糖質制限食によって2ヵ月後、ヘモグロビンA1cが予定どおり下がったら(下がってます!)、糖質制限食から少し変化をつけるのです。
つまり様子を見ながら、少しだけ糖質を取るのです。いわゆるカーボカウントです。詳細はカーボカウントの記事に書きます。
ここで重要なのは、糖質制限食後、下がった後も月に1回のヘモグロビンA1cの確認はしばらくは続けることです。炭水化物を取り始めた翌月は、ヘモグロビンA1cは上昇してるかもしれません。
もし上昇していたら、また少し糖質制限食をする・・・こんな感じでヘモグロビンA1cと糖質の量を調整しながら、ヘモグロビンA1cを5.8%未満に管理していくのです。
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糖質制限食は主食を昼以外は食べません。主食とは、ご飯、そば、ラーメン、芋類などです。一生夜にすし食べないのも楽しい人生ではありませんよね?そこで先ほどのお話なのです。
「毎月ヘモグロビンA1cの数字を見ながら、少しづつ糖質をとってみる(カーボカウント)・・・悪化したら、また少し糖質制制限食してみる・・・」これを繰り返すのです。
1ヶ月に1回検査していれば大きく悪化しませんし、すぐに糖質制限食を取り入れられます。
糖質制限食でヘモグロビンA1cを5.8%未満にするお話のようになってしまいましたが、もちろんヘモグロビンA1cが10%の方にも糖質制限食は効果がありますし、スタートが高い分、もっと急速にそして大幅に減少すると思われます。
糖質制限食によりヘモグロビンA1c10% → 2ヵ月後 6.5%!とか・・・「うそつけ!」とか聞こえそうですが、糖質制限食すると本当にありえるからすごいのです。
●血糖値 糖質制限食 目標
糖質制限食 目標 | 優 | 良 | 可・不十分 | 可・不良 | 不可 |
ヘモグロビンA1c | 5.8% 未満 |
5.8%~6.5%未満 | 6.5%~7.0%未満 | 7.0%~8.0%未満 | 8.0% 以上 |