ブドウ糖負荷試験(OGTT)についてです。会社などの健康診断で朝の空腹時血糖値に異常が見つかると、このブドウ糖負荷試験(OGTT)を病院にて受診するように言われます。このブドウ糖負荷試験(OGTT)とは、糖尿病かどうかを最終的に判断するためのもです。

まず、ブドウ糖負荷試験(OGTT)に至るまでの血糖値の判定基準から見てみましょう。

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血糖値の判定基準~ブドウ糖負荷試験(OGTT)も同じ判定基準になります。

 ブドウ糖負荷試験 空腹時血糖値(mg/dl) 食後2時間(mg/dl)
正常型 100mg/dl未満  正常型  140mg/dl未満
正常高値 100mg/dl~110mg/dl未満
境界型糖尿病 110mg/dl~126mg/dl未満 140mg/dl~200mg/dl未満
糖尿病 126mg/dl以上 200mg/dl以上

2008年6月から新区分になった正常高値の下限100mg/dl~から、ブドウ糖負荷試験(OGTT)の受診を勧められるようになります。

ブドウ糖負荷試験(OGTT)の実施方法

ブドウ糖負荷試験の前日21時までに夕食を済ませ、その後はお茶やコーヒーなどのカフェインも飲まないようにします。そしてブドウ糖負荷試験に入る5分前ぐらいから安静にします。

ブドウ糖負荷試験当日は、2時間後の血糖値までは必ず測定しますので、時間に余裕がある日に検査してください。

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1、ブドウ糖負荷試験では最初に空腹時血糖値を測定します。 私の記事「血糖値 測定」をご覧ください。

2、ブドウ糖の液体75gを飲みます。検査中2~3時間は安静にします。あまり動くと血糖値が上がります。

3、ブドウ糖負荷試験は、30分後、1時間後、2時間後の3回の血糖測定をします。一緒に尿をとる場合や1.5時間後や3時間後にも採血する場合もありますので、お医者さんの指示に従ってください。

4、診察を受けて糖尿病かどうかの最終判定を聞きます。ブドウ糖負荷試験の結果が空腹時血糖値:126mg/dl以上または食後2時間:200mg/dl以上なら糖尿病です。空腹時血糖値:110mg/dl未満かつ食後2時間が140mg/dl未満なら正常型です。それ以外は境界型糖尿病と判定されます。

ブドウ糖負荷試験(OGTT) まとめ

ブドウ糖負荷試験(OGTT)はどうでしたか?もし境界型糖尿病と診断されても、軽度の糖尿病であると認識して本当の糖尿病にならないように気をつけてください。

よく健康診断の結果、境界型糖尿病と判定されても、ブドウ糖負荷試験(OGTT)を受けない方がいらっしぃます。しかし現在の状況を確認し、生活改善するチャンスです。

糖尿病は早く治療を始めると治る可能性もありますので、ブドウ糖負荷試験(OGTT)は必ず受けましょう!

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