糖尿病の方は、検査を行い良好な血糖値のコントロールを続けていれば、健康な人と同じ生活も可能なのです。
まず最初の糖尿病の検査は、会社などの健康診断です。この検査では、主に朝の空腹時血糖値の検査で判定されます。次に示すのが、会社などで使われる、糖尿病の検査基準です。
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●糖尿病の検査
検査 | 空腹時血糖値(mg/dl) | 食後2時間(mg/dl) |
正常型 | 100mg/dl未満 | 正常型 140mg/dl未満 |
正常高値 | 100mg/dl~110mg/dl未満 | |
境界型糖尿病 | 110mg/dl~126mg/dl未満 | 140mg/dl~200mg/dl未満 |
糖尿病 | 126mg/dl以上 | 200mg/dl以上 |
また、尿糖の検査も行われる可能性もありますが、糖尿病でも尿糖の検査結果が陽性にならない場合もありますので、注意が必要でしょう。もしこれが陽性なら、糖尿病の可能性がかなり高いかもしれません。
検査の結果、血糖値が100mg/dl以上になった方は、病院での検査の受診を勧められます。この場合に病院で実施されるのが、ブドウ糖負荷試験(OGTT)という検査です。
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こちらは私の記事「ブドウ糖負荷試験」で詳しく書きましたので、ご覧ください。このブドウ糖負荷試験の検査結果で、糖尿病かどうかが最終的に決まります。
このブドウ糖負荷試験の検査で糖尿病と診断されると、1ヶ月~3ヶ月に1回血液検査をします。そして血糖値の平均的なコントロール状態を示すヘモグロビンA1c(HbA1c)の検査結果を注視していかなければならなくなります。
ヘモグロビンA1cは、直近の1~2ヶ月の平均血糖値コントロールを示す重要な数字です。ヘモグロビンA1cの判定基準を表にします。
●ヘモグロビンA1cの検査(1~2ヶ月の血糖値の平均を表します)
HbA1c検査 | 優 | 良 | 可・不十分 | 可・不良 | 不可 |
ヘモグロビンA1c | 5.8% 未満 |
5.8%~6.5%未満 | 6.5%~7.0%未満 | 7.0%~8.0%未満 | 8.0% 以上 |
糖尿病になったとしても、定期検査でヘモグロビンA1c5.8%未満をキープすれば、普通の人とほとんど変わらない生活を送ることが出来ます。
薬の服用に関しては、お医者さんにもよりますが、ヘモグロビンA1c6.5%未満なら薬の服用はなし、6.5%~8.0%未満で投薬あり、8.0%以上でインスリン注射といった感じでしょうか?
定期検査は糖尿病にとって唯一ヘモグロビンA1cを判断できる場所ですので、必ず受診しましょう。糖尿病は検査の病気であると言うことをお忘れなく・・・