糖尿病は、検査の病気であると言われます。これは糖尿病は自覚症状がないので、1ヶ月~3ヶ月に1回は検査を行い自分の血糖値の状況を確認する必要があるからです。

糖尿病の方は、検査を行い良好な血糖値のコントロールを続けていれば、健康な人と同じ生活も可能なのです。

まず最初の糖尿病の検査は、会社などの健康診断です。この検査では、主に朝の空腹時血糖値の検査で判定されます。次に示すのが、会社などで使われる、糖尿病の検査基準です。

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糖尿病の検査

 検査 空腹時血糖値(mg/dl) 食後2時間(mg/dl)
正常型 100mg/dl未満  正常型  140mg/dl未満
正常高値 100mg/dl~110mg/dl未満
境界型糖尿病 110mg/dl~126mg/dl未満 140mg/dl~200mg/dl未満
糖尿病 126mg/dl以上 200mg/dl以上

また、尿糖の検査も行われる可能性もありますが、糖尿病でも尿糖の検査結果が陽性にならない場合もありますので、注意が必要でしょう。もしこれが陽性なら、糖尿病の可能性がかなり高いかもしれません。

検査の結果、血糖値が100mg/dl以上になった方は、病院での検査の受診を勧められます。この場合に病院で実施されるのが、ブドウ糖負荷試験(OGTT)という検査です。

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こちらは私の記事「ブドウ糖負荷試験」で詳しく書きましたので、ご覧ください。このブドウ糖負荷試験の検査結果で、糖尿病かどうかが最終的に決まります。

このブドウ糖負荷試験の検査で糖尿病と診断されると、1ヶ月~3ヶ月に1回血液検査をします。そして血糖値の平均的なコントロール状態を示すヘモグロビンA1c(HbA1c)の検査結果を注視していかなければならなくなります。

ヘモグロビンA1cは、直近の1~2ヶ月の平均血糖値コントロールを示す重要な数字です。ヘモグロビンA1cの判定基準を表にします。

ヘモグロビンA1cの検査(1~2ヶ月の血糖値の平均を表します)

HbA1c検査 可・不十分 可・不良 不可
ヘモグロビンA1c 5.8%
未満
5.8%~6.5%未満 6.5%~7.0%未満 7.0%~8.0%未満 8.0%
以上

糖尿病になったとしても、定期検査でヘモグロビンA1c5.8%未満をキープすれば、普通の人とほとんど変わらない生活を送ることが出来ます。

薬の服用に関しては、お医者さんにもよりますが、ヘモグロビンA1c6.5%未満なら薬の服用はなし、6.5%~8.0%未満で投薬あり、8.0%以上でインスリン注射といった感じでしょうか?

定期検査は糖尿病にとって唯一ヘモグロビンA1cを判断できる場所ですので、必ず受診しましょう。糖尿病は検査の病気であると言うことをお忘れなく・・・

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