インクレチン関連薬を一覧表にしました。2011年にかけて、インクレチン関連薬の数が大幅に増えております。インクレチン関連薬は、低血糖のリスクが少ない事で注目を浴びてきました。
 
インクレチン関連薬 一覧 インクレチン関連薬 種類 インクレチン関連薬と併用可能な薬 一覧
グラクティブ 経口薬 SU剤、チアゾリジン薬、ビグアナイド薬
ジャヌビア 経口薬 SU剤、チアゾリジン薬、ビグアナイド薬
ネシーナ 経口薬 αグルコシダーゼ阻害薬、チアゾリジン薬
エクア 経口薬 SU剤のみ
ビクトーザ 注射薬 SU剤のみ
バイエッタ 注射薬 SU剤、チアゾリジン薬、ビグアナイド薬

2010年から処方されたグラクティブとジャヌビアは、インクレチン関連薬の先駆け的存在です。副作用も少なく、NHK「ためして!ガッテン」でも「魔法の糖尿病薬」などと紹介されていました。

ジャヌビアとグラクティブは、重度の腎機能障害の方には使用できないという条件などが付与していますが、併用できる糖尿病薬も豊富で、一日一回の服用でよいという事もあり、今後の普及が予想されています。

またインクレチン関連薬エクアは、重度の肝機能障害の方には使えないという条件とSU剤だけが併用できる糖尿病薬となっています。もう一つのネシーナは、ベイスンなどの糖尿病薬との併用が可能で、禁忌などが特にない(腎機能障害者には減薬指示はあり)点が特徴となっています。

インクレチン関連薬には、ビクトーザとバイエッタという名の注射タイプの物もあります。特にビクトーザは一日一回の注射でいいですし、他の薬を使わずに単独利用も可能ですが併用する場合はSU剤しか併用できません。

一方バイエッタは一日2回の注射が必要ですが、複数の糖尿病薬との併用が可能となっています。


インクレチン関連薬の特徴は、高血糖になり始めると血糖値を下げるように作用する事です。今までの糖尿病薬は、空腹時だろうが高血糖だろうが関係なく、血糖値を下げようとするので低血糖のリスクが大変大きかった訳です。

インクレチン関連薬は、このような副作用リスクを大幅に改善致しましたが、処方開始後にいくつかの事故も発生致しましたので注意も必要です。

事故は、インスリンンを注射している糖尿病患者に対し、インスリン注射からインクレチン関連薬のビクトーザに切り替えた事により発生したというものでした。

医者でない私ですら、インクレチン関連薬のビクトーザがインスリン注射の代用にならない事ぐらい分ります。こんなドクターがいる事を考えても、現行の糖尿病治療がいいものかどうかが判断出来てしまいますね。今最高の糖尿病治療は、糖質制限食です。

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