境界型糖尿病の治療について書きます。よく会社の健康診断の結果だけで、「健診の結果いつも血糖値は大丈夫だよ」とおっしゃる方が多いような気がします。

本当に大丈夫なのでしょうか?境界型糖尿病は健診だけでは見つかりずらいのです。

2,008年に日本糖尿病学会は正常高値という新区分を作り、今まで見逃してきた境界型糖尿病を見つけて治療しようとしています。

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この正常高値とは、字のごとく正常ではあるが高めであるという事ですが、正常高値の方が既に境界型糖尿病以上である可能性が25%~45%もあるというのです。

この実態は、日本糖尿病学会の調査により判明したものですが、事実なら境界型糖尿病も治療に真剣に取り組まなければならないでしょう。

それでは境界型糖尿病かどうかの判定基準をご覧いただき、必要なら治療の知識も身に付けていきましょう。

境界型糖尿病か?治療は必要か?

 境界型糖尿病か? 空腹時血糖値(mg/dl) 食後2時間血糖値(mg/dl)
正常型 100mg/dl未満  正常型  140mg/dl未満
正常高値 100mg/dl~110mg/dl未満
境界型糖尿病 110mg/dl~126mg/dl未満 140mg/dl~200mg/dl未満
糖尿病 126mg/dl以上 200mg/dl以上

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忘れてはいけないのが、食後2時間の血糖値の重要性です。通常の健康診断では朝の空腹時血糖値が110mg/dL未満かどうかしか測定しないのです。

しかし空腹時血糖値が110mg/dLを超えてくる境界型糖尿病は、食後2時間が140mg/dL超えた後、下手すると200mg/dL超えの後の可能性が高いと言うことなのです。

それなのに、健康診断では朝の空腹時血糖値しか測りません。ある意味健康診断は境界型糖尿病や既に糖尿病になった人を見つける検査なのかもしれません。

不運?にも境界型糖尿病と診断された方は、すぐにブドウ糖負荷試験を病院で受けてください。これは境界型糖尿病の方は受けなくてはならない検査です。

海外の調査では境界型糖尿病の方の女性の75%男性の53%は8年以内に糖尿病へ移行するという追跡データも残っています。

境界型糖尿病の方の治療方法

あなたは、境界型糖尿病とは思わずに、糖尿病の軽度の患者と認識して治療することが大切です。そのためには糖尿病と同じような食事や運動などの治療方法を知っておく必要があります。

脅すわけではありませんが、治療しておかないと8年以内には糖尿病への切符を手にしているかもしれません。境界型糖尿病の方は、血糖値に関する記事を右サイドバーからご覧いただき治療にお入り下さい。

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