血糖値を下げる経口血糖降下剤の種類には大きく分けて4つあります。

その時の血糖値の状況によって、使う経口血糖降下剤は違ってきますので、食事の管理と運動をうまく取り入れながら、弱い経口血糖降下剤へ変えていき、そして出来れば経口血糖降下剤は使わない生活を目指しましょう!

血糖値 ヘモググロビンA1c 判定基準

  可・不十分 可・不良 不可
ヘモグロビンA1c 5.8%未満 5.8%~6.5%未満 6.5%~7.0%未満 7.0%~8.0%未満 8.0%以上

糖尿病 経口血糖降下剤 種類

・α-グルコシダーゼ阻害剤

グルコバイ ボグリボース(ベイスン)などの経口血糖降下剤があります。 食前に服用し、糖の吸収を遅くして食後の高血糖を防ぐ薬です。すい臓に負担がないのが特徴です。副作用として、おなかが張る、下痢などがありますが、低血糖がまずないので、糖尿病治療に使われる経口血糖降下剤の中では安全な薬と言えます。

・インスリン抵抗性改善剤

アクトスが代表的な経口血糖降下剤です。 食前または食後1日に1回服用します。血糖値を下げるために、インスリンがよく効くように働きかける経口血糖降下剤です。副作用として3,000人~4,000人に1人、肝機能障害があると言われています。

・スルフォニル尿素剤(SU剤)

アマリール パミルコン オイグルコン ダイアグリコなどの経口血糖降下剤があります。 糖尿病の治療に最も使われている経口血糖降下剤で、すい臓に働きかけてインスリンを出させる薬です。この経口血糖降下剤の問題点は初めは1錠だとしても、効きが悪くなると量が増えていくことです。インスリンへと移行するケースも少なくないようです。

・ビグアナイド剤

メルビン グリコラン ジベトスBなどの経口血糖降下剤があります。 食欲を下げる効果があり太った糖尿病の方に良い経口血糖降下剤とされています。しかし、腎機能が悪い方には注意が必要です。筋肉のケイレン、嘔吐などで昏睡状態となり乳酸アシドーシスが起こる場合があります(死亡確率50%)。そのため、あまり使われなくなりました。

インクレチン関連薬が処方されています。2011/11追記 

血糖値の基準を記載しておきます。自己血糖測定器を使って正常型の数字に近づくようにがんばりましょう!

血糖値の基準

  空腹時血糖値(mg/dl) 食後2時間(mg/dl)
正常型 100mg/dl未満  正常型  140mg/dl未満
正常高値 100mg/dl~110mg/dl未満
境界型糖尿病 110mg/dl~126mg/dl未満 140mg/dl~200mg/dl未満
糖尿病 126mg/dl以上 200mg/dl以上

経口血糖降下剤を使用しないで、血糖値を正常型にすることを目標にしてください。経口血糖降下剤に頼らないで血糖値をコントロールしようとする心構えが大切です。

右サイドバーにあります、注目の記事を熟読して薬のない生活を達成しましょう!糖質制限食とカーボカウントのやり方は必ずお読み下さい。

低血糖  経口血糖降下剤を使う場合の要注意事項1
血糖値 測定
2時間後 血糖値
アルコール 血糖値 経口血糖降下剤を使う場合の要注意事項2